健全な青少年だった頃のわたしは
いやもちろん今は
健全な中年ですけども
洋服の素材なんて
ほとんど意識したこと
ありませんでした
初めて意識したのは
高校生の頃
父親の大切にしていた
マフラーを
拝借したとき
それは
アンゴラで
フォレストグリーンの色が
カッコ良かったです
どこまでも柔らかい肌触り
暖かいではなく
ぬくい
ほっこり優しい気持ちになれる
心地よさ
アクリルのマフラーしか
知らなかったわたしの
衝撃たるや
言わずもがなです
それからずっとミドラー(緑色好き)なわたし
そして
服を
デザインや値段ではなく
素材で見ることを
このとき
覚えたんだと思います
もし子